「毎日腹筋してるのに、なんで下腹だけ残るの…?」
「食事にも気をつけてるし、毎晩の腹筋も欠かしてない。なのに…お腹だけぽっこり。」
そんな風に、鏡の前でため息をついた経験、ありませんか?
実はこの“下腹だけが引っ込まない”という現象、ダイエットや運動をがんばっている女性たちの間でとてもよく聞かれるお悩みなんです。
でも、安心してください。
そのぽっこり下腹の原因、じつは“脂肪”だけじゃないかもしれません。
原因は脂肪じゃなかった?「下腹ぽっこり」の正体とは
ぽっこりお腹の原因は、主に次の3つです。
- 内臓脂肪の蓄積
- 骨盤のゆがみ・姿勢のくずれ
- 骨盤底筋の衰え
ダイエットといえば「脂肪を落とす」ことにばかり目がいきがちですが、実は2番・3番も見逃せない要因。
特に「姿勢」と「骨盤底筋」の問題は、体型のシルエットに大きく影響します。
たとえ体重が減っても、骨盤が後ろに傾いたままでは、下腹は前に突き出して見えてしまうんです。
骨盤が後傾すると、なぜお腹が出る?
骨盤が“後傾”している状態を、ちょっとイメージしてみてください。
- 椅子にダラッと座って、腰が丸まっている
- スマホを見ているとき、背中が猫背になっている
- 下腹に手を当てると、前に突き出ている感じがする
こういう姿勢を日常的にとっていると、骨盤はどんどん後ろに傾いていきます。

その結果、内臓が前に押し出され、ぽっこり下腹が出やすくなるというわけです。
さらに悪いことに、骨盤のゆがみは「インナーマッスルの衰え」にも直結。
その代表が「骨盤底筋群」です。
骨盤底筋ってなに?そしてなぜ、ここが重要なの?
骨盤底筋は、骨盤の底にある筋肉の総称。
ハンモックのように、子宮や膀胱、腸などの内臓を下から支える役割があります。

女性は出産や加齢などで、ここの筋力が低下しやすく、実はそれが「下腹ぽっこり」にもつながっているんです。
しかも、骨盤底筋は「腹横筋」や「横隔膜」と連動して働いており、
つまり、骨盤底筋が弱ると、“コルセット”のようにお腹を引き締める力も落ちる。
という仕組み。
だからこそ、腹筋よりも先に“骨盤”を整えることが大事なんです。
なぜ「腹筋運動だけ」では効果が出にくいの?
これはよくある誤解なのですが…
「下腹が気になる → 腹筋する → へこむはず!」
…ではないんです。残念ながら。
むしろ腹直筋(いわゆるシックスパック筋)ばかり鍛えると、腹圧のバランスが崩れて、逆に内臓が押し出されやすくなるケースも。
特に、骨盤や体幹が不安定なままで腹筋だけ鍛えるのは、逆効果になることもあるんですね。
では、どうすればいいのか?
答えは、「骨盤を立てる」&「骨盤底筋を目覚めさせる」
では実際に、下腹スッキリのために今日からできるエクササイズを紹介していきましょう!
① 椅子でできる「骨盤ゆらゆら体操」
✔やり方
- 背もたれから少し離れて椅子に浅く座る
- 背筋を軽く伸ばし、骨盤を前後にコロンコロンとゆらす(10回)
- 次に、骨盤を左右にユラユラ(10回)
✔ポイント
- 骨盤の動きを意識する
- 腰ではなく「骨盤全体」を動かすイメージで
📝 効果:骨盤まわりの可動域が広がり、姿勢が整いやすくなります
② 「骨盤底筋トレーニング(ドローイン+呼吸)」
✔やり方
- 椅子または仰向けで楽な姿勢に
- 鼻からゆっくり息を吸いながら、お腹をふくらませる
- 吐きながら、お尻の穴をキュッと締める(骨盤底筋を意識)
- これを5〜10回くり返す
✔ポイント
- 肩に力が入らないように
- 骨盤底筋を“中に引き上げる”感覚を大事に
📝 効果:お腹まわりのインナーマッスルが活性化して、ぽっこり解消へ!
③ “立つだけ”でお腹に効く「姿勢リセット」
✔やり方
- 壁に背中をつけて立ち、頭・肩・お尻・かかとを壁にぴったり
- 自然な呼吸をしながら、その姿勢を1分キープ
✔ポイント
- 腰と壁の隙間に手のひら1枚分が入るのが理想
- 腰が反りすぎていないか確認
📝 効果:姿勢が整い、自然と腹圧がかかってくる
日常の“ちょっとした習慣”がカギ!
この3つのエクササイズ、どれも特別な道具は必要ありません。
ポイントは、「毎日ちょこっとでも続ける」こと。
そして、日常生活の中で意識するだけでも効果は出ます。
たとえば…
- 座るときは骨盤を立てる
- 電車で立ってるときに骨盤底筋を締める
- 歯みがき中に姿勢をリセット
こうした“小さなクセ”の積み重ねが、数週間後の「お腹の変化」につながるんです。
実際に続けてみた結果…
筆者も、実は昔から下腹が気になるタイプ。
とくに座り仕事が多くなってからは、どれだけ体重が変わらなくても「なんかお腹だけ出てない…?」という日々。
でも、今回ご紹介した“骨盤・骨盤底筋アプローチ”を毎日3〜5分取り入れてみたところ…
▶ 3週間後:ズボンのウエストにちょっと余裕ができた
▶ 1ヶ月後:「あれ?立ってる姿勢、なんか違う?」と自分で実感
▶ 今:呼吸が深くなり、疲れにくくなった!
大事なのは、続けやすいこと。無理なく習慣化できるものを選んでくださいね。
まとめ|「ぽっこり下腹」には、まず骨盤から!
下腹が気になるとき、つい腹筋に頼ってしまいがちですが…
実はそれ、「遠回り」かもしれません。
- 骨盤を立てる
- 姿勢を整える
- 骨盤底筋を目覚めさせる
この3ステップが、下腹引き締めの近道です。
がんばりすぎず、気づいたときにちょっとやる。
そんな“ときどき、リハ。”な毎日を、あなたもはじめてみませんか?😊
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