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運動する気持ちになれない?― 気持ちより先に“ちょっと動く”が正解 ―

メンタル・心のケア

「今日はやる気が出ないからやめとこう…」
「運動しなきゃと思ってるけど、どうも腰が重くて…」

こんなふうに思ったこと、ありませんか?

誰だって「運動しよう」と思いながら、気持ちが追いつかない日があります。でも実は、“気持ちが湧くのを待つ”より、“少しだけ行動してみる”方が、よっぽど効果的。

この記事では、理学療法士の視点から「やる気を待たずに運動するコツ」「動き出せる自分になる方法」を紹介します🏃‍♀️✨


そもそも「やる気」は後からやってくる?

やる気=行動の“結果”?

意外かもしれませんが、やる気(=モチベーション)は**「行動した後」に出てくる**ことが多いのです。
心理学でも「作業興奮(task-induced activation)」と呼ばれ、最初は気が乗らなくても作業を始めると脳がやる気モードに切り替わることがわかっています。

【例】掃除や勉強も同じ仕組み

  • 最初は面倒だったけど始めたら止まらなくなった
  • 1ページ読んだら、もっと読み進めたくなった

こうした経験、あなたにもありませんか?
運動もこれと同じ。「気持ちが整うのを待ってたら、永遠に始められない」のです。


気持ちより行動!その理由3つ

理由内容
① 脳は“動いた事実”に反応する動き始めるとドーパミン(やる気ホルモン)が分泌される
② “やらない理由”を探してしまう気持ちを優先すると、言い訳に負けやすい
③ 小さな達成感が自信になるたとえ1分でも運動した自分を「できた!」と脳は評価する

まずは「1分」でOK!行動のハードルを下げよう

「気合い入れて30分走ろう!」なんて考えると、それだけで疲れてしまいますよね😅
でも「1分ストレッチ」「エレベーターの代わりに階段」ならどうでしょう?ぐっと気が楽になります。

▷ すぐできる“行動の第一歩”リスト

  • 寝転んだまま、膝を胸に抱えるストレッチ
  • 椅子に座ったまま、肩を10回まわす
  • 歯磨き中にスクワット5回
  • 電車でつま先立ちでバランスをとる
  • 買い物帰り、遠回りして家に帰る

👉 ポイントは「めっちゃ簡単」「今すぐできる」「疲れない」の3つ!


理学療法士が伝えたい「気持ちが乗らない日」の運動法

① 運動を“目的”にしない

たとえば…

行動運動に変換すると?
お店にパンを買いに行くウォーキング
掃除機をかける中腰+前屈運動
庭いじり立ちしゃがみ運動+前腕の強化
子どもと遊ぶ反復走+スクワットの応用

「運動しなきゃ…」ではなく「日常の中に運動を溶け込ませる」ことで、ハードルを下げて無理なく継続できます。

② “運動する自分”を肯定する習慣を

人は「私は運動する人だ」と思えると、無意識にその行動をとるようになります。

  • スマホの待ち受けを“走ってる自分”に
  • 運動後の習慣(日記、チェック表など)をルーティン化
  • 成功体験をメモして「自分で自分を褒める」

小さな積み重ねが、「気持ちが乗る人」へと変えてくれます。


“行動を習慣化”するテクニック

【1】時間を決める

例)「朝起きてすぐストレッチ」「夕食後に10分ウォーキング」
行動を時間とセットにすると、自然に習慣化しやすくなります。

【2】環境を整える

  • 運動着を出しておく
  • マットやシューズを見えるところに置く
  • アプリを通知設定しておく

「すぐ動ける状態」をつくっておくと、面倒くささを感じにくくなります。

【3】“できた感”を演出する

  • チェックシートに✔️を入れる
  • SNSに投稿して反応をもらう
  • スタンプカードを作って自分にご褒美

→ 達成感が強化され、継続へのモチベーションになります!


Q. 三日坊主になるのが怖いです…

安心してください。「三日坊主」でもOKなんです!

  • 3日やって1日休んだら、また3日やればいい
  • 完璧にやろうとしなくていい
  • 「やらない日があっても、私は運動する人」と思えばOK

むしろ「全部やろうとしない」方が、長く続きますよ☺️


まとめ|“気持ち”は、動いたあとにやってくる

「運動したいけど、気持ちがついてこない…」

そんなあなたへ伝えたいこと。

✅ 気持ちよりも、まず行動。
✅ 動けば脳がやる気を出してくれる。
✅ 行動は1分でもOK、むしろそれがスタートに最適。
✅ 習慣化のコツは、日常に溶け込ませること。

さあ、まずは立ち上がって、肩をグルグル回してみましょう。
たった10秒で、「ちょっとスッキリしたかも…」って感じたら、それが“行動の勝ち”です💡


ときどき、リハを始めてみませんか?

参考文献

  • 村井潤一郎(2021)『行動科学でわかるモチベーションの正体』講談社
  • 中野信子(2018)『脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術』サンマーク出版
  • Prochaska, J. O., & DiClemente, C. C. (1983). Stages and processes of self-change of smoking: Toward an integrative model of change. Journal of Consulting and Clinical Psychology, 51(3), 390–395.
  • 厚生労働省. 健康づくりのための身体活動基準2013
  • 日本理学療法士協会. https://www.japanpt.or.jp/

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